2014.12.10

電卓ノンフィクション(追想)

タイトル…すみません
どうも、この方のブログネタは琴線に触れることが多くて。

昔々、当時のEUへの貧乏学生旅行の定番に、南回りか、北回りっていう選択があって、南回り(ソウル/バンコク+アフリカ/中東乗り換え)よりは北回り(モスクワ乗り換え)のほうが若干飛行時間が短かったので、モスクワ⇔EU間はアエロフロート搭乗を選択したことがありました。ちょっと不安もあったけれど、1年バイトに励んで貯めたギリギリの費用、最安値だし背に腹は代えられぬと。

初めての海外旅行は楽しくて、気付けばあっという間に帰国の日となり、帰路もモスクワで乗り換え。
アバウトなユルい時代なので、席がダブルブッキングだったようで、私は友人たちと別れて座ることになりました。
狭い座席なのに、モスクワから乗ってくる人は恰幅の良い巨人が多く、窮屈だろうなあ、退屈するなあ~、がまんして寝るしかないな~と思っていたところ、意外にも、ビジネスクラスに案内されました。ここしかないからって。

友達とは離れたけれど、ゆっくりできるからちょっとラッキー?と思いながら、案内された席は、日本人の細身のおじさん(当時の二十歳前後の学生の目から見ればオジサンだったけれど、今思うと30そこそこの若手やり手のビジネスマンだったのかな)の隣。

おお、これならつぶされることもなさそうだし、12時間近い長旅、暇になったら日本語で会話できる、とホッとしました。

で、しばらくすると、さっそく隣の紳士が、話しかけてきました。

「学生さん?」
「一人旅?初めての海外?」
「どこに行ったの?ヨーロッパ?」
…云々。

明るくて危なげ無さそうな紳士だったので、そこそこ会話も弾みました。
で、ふと足元を見ると、アタッシュケース。

ダッフルコートにジーンズ姿の学生には見慣れないものだし、ああ、仕事帰りなんだなあ、商社勤務か何かかなあと、チラ見していたら、視線を察したようで、
「ああ、これ?
僕ね、今回モスクワに契約のために出張で初めて来たんだけどね。
ヨーロッパとかは、よく行くことがあって、その時に、日本からのものでちょっとした手土産に配るのにすごく喜ばれるのが、100円ショップにあるような、シャープペンシルとか、電卓なんだよね。安い割に、顧客の受けが良いもんだから、今回も大量に持ってきたんだ。」
と、アタッシュケースを開いて見せてくださって、その中には、見事にずらりと小ぶりの電卓が敷き詰められていました。

「え、でも、なんで?配ったんじゃないんですか?」と尋ねると、

「うん、この飛行機さ、初めてなんだけど、モスクワで入国しようとしたら、なんだそれは怪しいと、手荷物検査でつかまってしまって、没収されて結局日本に戻るまで空港預かり。てっきり戻ってこないと思ってたら、そこは律義で、さっきさ、このまま戻ってきちゃったんだよね~。
要らないんだけど、はっきり言ってもう。邪魔。あ、良かったら、どう?ひとつふたつ持ってって。少しでも減ると楽だから。友達もいるの?じゃ、もっと。」

どうせアタッシュケース一杯に詰まってる電卓やシャープペンが数個減ったところで、大勢に影響はないと思ったのですが、とりあえずそこは、
「そうなんですか~。せっかく持って行ったのに残念でしたね~。では、ありがたく頂きます~」と、Made in Chinaの電卓を頂いたのでした。

時代が変わって、もう今じゃ最初から持ち込めないし、そもそも電卓なんて喜ばれないのでしょうが、ブログタイトルに懐かしく思い出されたエピソード。

あ、これ、正真正銘、言葉通りの電子計算機のことです。

でも、私もロードムービー大好きです。

パリ、テキサスだって、テルマ&ルイーズだって、イージーライダーだって、ストレンジャー・ザン・パラダイスだって、都会のアリスだって、フライド・グリーン・トマトだって、割と最近ならリトル・ミス・サンシャインとか。ストレイト・ストーリーは大好きだったなあ。
あ、八月の鯨も!

長話、ラン、まったく関係ありません(今朝、早朝jogは、しました)。
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この記事へのコメント
mizoreさんの記事のほうがよっぽど琴線に触れると思いますけど。
それにしても今度映画の話をしましょう。ほぼ趣味が合いそうです。山でも上りながら(笑)
Posted by アレキ at 2014.12.12 00:24 | 編集
アレキさん

コメントありがとうございます。

琴線、光栄です(笑)

山を登り降りしながら、ぜひ斜に構えた学生時代のお話を。
Posted by mizore at 2014.12.12 12:06 | 編集
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